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競技ルール&楽しみ方

HOW FUN AND RULES

デフオリエンテーリングの競技ルールと楽しみ方

オリエンテーリングは、19世紀後半に森と湖に恵まれた北欧で生まれた野外スポーツです。
日本では、1966年に「国民体力づくり運動」の一環として、一般人に広く伝わったレクリエーション的オリエンテーリング(日本式の歩くトリムオリエンテーリング)が、本格的スポーツとしてのオリエンテーリング普及のネックになっているのが現状です。
レースは、一般に次の4種があります。それぞれ、規定上、ウイニングタイムを設定されています。
カッコ内の距離はあくまでも想定する距離であり、アップダウン頻度や差により距離が変わります。

スプリント:男性12~15分 女性12~15分 (3~4km)
ミドル・ディスタンス:男性30~35分 女性30~35分 (5~7km)
ロング・ディスタンス:男性90~100分 女性70~80分 (10~12km)
リレー:各レッグ 男性30~40分 女性30~40分 ※男女別に3人リレーで行われる。
※スプリントレースは、主に公園で開催することが多い。

地図

地図はオリエンテーリングの必需品。熟練した調査者によって作成されたオリエンテーリング用地図は、地形図でさえおよびもつかない土地の細かい様子が画かれています。その詳細さと美しさは目を見張るものがあります。  
子どもや初級者には、より分かりやすい地図が作成され、使われます。ゲーム性のあるオリエンテーリングは、地図導入教材としても非常に優れています。

コンパス

オリエンテーリングにはアウトドア用コンパスの定番、シルバコンパスがよく使われます。オリエンテーリングは、シルバコンパスの基礎を覚えるトレーニングの場としても適しています。1分1秒を競うオリエンテーリングでは、さらに進化した競技用コンパス(方位磁石)も使われます。高磁力、オイルによる制動など、ハードかつ精密さが要求されるオリエンテーリングにふさわしいコンパスが作られています。

デフオリエンテーリング競技における工夫

オリエンテーリング競技では、0.1秒のタイムを競うので個人スタート時のチャイムが聞こえないので目の先に大きなデジタルかアナログタイマーをおいて、さらに足元にはスキー競技でみられるスタートバー装置が置かれています。
(注:記録はICカードにて行われ、スタート時にICカードがユニットから離れた時に始まり、ゴールラインに設置されたユニットにセットした時点で計時を終了します。)
また、いくつかの指定されたポスト(コントロールといいます。)の通過証明として、ICカードが使われ、聴障者の大会ではICカードをコントロールに置かれたユニットにセットしたとき(パンチしたとき)に音が鳴るのみでなくLEDが点滅するSPORTident*システムを導入しています。   
* SPORTident:http://www.sportident.com/index.php?site=site.html&dir=&nav=132
それ以外は、普通の競技ルールに変わりありません。

デフリンピックの正式競技は夏季冬季あわせて24競技以上が行われていますが、オリエンテーリングは1997年の第18回コペンハーゲン大会から夏季の正式競技として実施されており、2005年に開催された第20回メルボルン大会には、日本から野中好夫選手がアジア地域唯一選手として初出場しています。